A 「かぁ〜ったく、俺達の可愛こちゃんをこんなボロボロにしやがって!! どうなったら此処までなるんだよ!!」 ダディ 「どんな姿で戻って来ても俺達の子供には変わらん しかし…最新鋭の機体をこうもボロボロにされるとは… 例のアウノウンのスペックはどうなっているんだ…」 B 「ファントムベインですよおやっさん」 ダディ 「分かってる…分かってるよ、だけどおりゃ認めたくないんだよ 奴に名前が付いちまうと亡霊じゃなくなっちまって 俺達にとっての死神になっちまう事が」 B 「考え過ぎですよ…報告を聞くだけでは奴は一機の単独犯 敵国の機体でも無いっぽいし…」 A 「でもよ…その機体 単独であのジャック小隊を潰したんだろ… エースパイロットでも敵わないスペック、いや腕前もあるかもな 考えるだけでも恐ろしいぜ」 B 「ファントムベイン…か…」 ダディ 「さて!お喋りは此処までだ!仕事はまだ終わって無いぞ!! ケツの青いヒヨッコ達が俺達の子供をボロボロにして帰ってくるからな!」 A 「あ゛ー…ったくやだやだ、今回はどんな感じにボロボロになってるんだか」 ---------------------------- B 「お疲れさん、どうだいコイツは」 クー 「えぇ・・・凄いわ、今まで乗った機体のどれよりも早くて反応も良い」 B 「そりゃそうさ、こいつは敵国、そして俺達が使ってる機体を超える事を目的に作られた 機体だからな」 ダディ 「その分じゃじゃ馬になっちまったが…様子を見る限り使いこなしてるっぽいな」 クー 「何とかね…でも…これでも届かないんでしょ?」 ダディ 「まぁ…な…ガンカメラとフライトレコーダーの情報からだと…アイツにはまだ届かない」 クー 「化物ね…」 ダディ 「化物ってのは倒される物だ、どの話でも人間の手でな」 クー 「そうだ…この子、まだ名前決まって無いでしょ」 A 「そういや開発コードだけだったな」 クー 「ブラッククラウド…ブラックラウドなんてどうかしら?」 ダディ 「暗の雲か…良いな!!おいお前ら!!今日からコイツはブラックラウドだ!! 頭に叩きこんどけよ!!!」 クー 「よろしくね…相棒」 ------------------------------- 空に生きる者達は亡霊に怯え…希望を作る 彼らが作った暗雲の先にある物は…光か…闇か…今はまだ分からない・・・ それを知る為に翼を物つ者達は今…吼える