♯01 margarita マスター 「いらっしゃいませ、ようこそ」 客 「お久しぶりねマスターここの店まだやってたの?」 マスター 「貴方みたいな客が美味しいって言ってくれるのを聞くのが趣味だからね 趣味は止めれないものだよ」 客 「言うようになったじゃない、初めて来た時は結構あたふたしてたのに」 マスター 「好きこそ物の上手なれって昔の人は言ったものさ はい、いつもの」 客 「へぇー…覚えててくれたんだ、私がマルガリーダ好きなの」 マスター 「最初の頃は色々とお世話になりましたからね、お得意様の好物は覚えますよ」 客 「来れなくなって3年も立つのに、良く覚えてるわねー それにマスターカッコ付け過ぎだよ」 マスター 「あの頃から多少は成長してるんですからそれは言わないでくださいよ」 客 「ごめんごめんwwそうそうマスター知ってるかしら? マルガリータのストーリー?」 マスター 「このカクテルを作った人…その恋人の名前でしたね」 客 「そう…このカクテルってさ、死んだ恋人の名前なのよね オリジナルには涙を入れる…そんなお酒…」 マスター 「それは…」 客 「ふふっ、冗談よ、じょーだん!何本気にしてるのよw この程度でオロオロしてるなんてまだ半人前じゃない なーにーが!好きこそ物の上手なれって昔の人は言ったものさ!よ」 マスター 「ほんと…ペース狂うよ、三年前も良く同じような感じでやられたのを段々と思い出してきましたよ」 客 「っと・・・結構良い時間ね、そろそろ私行くわ、面白かったわよマスター」 マスター 「もうこんな時間ですか あっ…また…いらっしゃってください」 客 「そうね…また来るわ」 ---客退出---- 客 「マルガリーダにはもう一つのお話があってね… 自分の彼女の為だけにカクテルを作ったってお話 ロマンチックのしょっぱさは三年前から変わって無いわね…ほんと」