『オーディション、その後…』 主:主人公 ス:スタッフ モ:モブキャラ ス「さ、まずはオーディション合格おめでとうございます」 主「どうも、ありがとうございます」 ス「審査員の皆さんは、君の勢いのある演技が随分気に入ったようだったよ」 主「いやいや〜///」 ス「では、今回お願いする仕事なんだけど」 主「はい」 ス「単発のアニメーションになります。こちらが台本ね」 主「…『赤い悪魔たち』?」 ス「主役だから、がんばってね」 主「え?あ、ああ、がんばります!」 主「これより総攻撃を開始する!先遣隊はすでに敵の反撃に遭い壊滅している!  生半可な攻撃ではジリ貧になるばかりだ、総力を挙げて挑むしかない!奴らを根絶やしにするのだ!」 モ「隊長!ですが、本当にいいのでしょうか?   奴らを根絶やしにすれば、子どもたちへのプレゼントが…」 主「今さら何をためらってる!!いいか、敵を確認したら容赦なく攻撃しろ!   俺たちは…全国の、いや、全世界の、孤独に聖夜を過ごす男たちのためにも、   クリスマスの象徴である奴らを皆殺しにしなければならないんだ!」 モ「孤独な、男たちのために…!」 主「そうだ!そうだ!!クリスマスなんて、クリスマスなんて…!   うわああああん彼女ほしいよおおおおおおおおおお突撃いぃいいいいいい!!!」 ス「はい、OKでーす。いいねー、鬼気迫る演技っていうか、迫力があるわぁ」 主「あ、どうも。…この台本、我にかえった後の虚しさがハンパじゃねーな…」