一話 ユーリィ 「可愛い女の子が居たら口説かないと失礼だろ。神は言っている、俺は女を口説くべきだと……」 (戯けているような感じで 「自分一人だけが魔法を使えるとは思わないことだ」 (睨み付けるように少し低い声で 「エトワール。お前と決めた七つ星は、これで一つだ」 (ようやくきた、というような万感の念を籠めて エト 「宿屋の窓から外を覗けば、遙か遠い地平線までを望むことの出来る絶景が広がっている。  ここは、国の東端。ヘィゲル山の中腹にある"見下し街"(みくだしがい)」 (淡々と、ナレーションする感じ 「だって、仕方ないじゃない。それにほら、教会の人は言うよ? 全ては神の思し召しって」 (にしし、と笑いながら言っているような感じで 「君たちは誰。どうしてそんな楽しそうに笑っているの?」 (心底訳がわからないという風な感じで 魔女 「全てが憎く見えるの。どうしてかしら。数ヶ月前からそうなの。ずっとずっと、壊したくって仕方がなかった」 (泣き叫ぶように、叩き付けるように 「それに、そんなにお手伝いは出来ないわ。一応死人ですから、あんまり動き回ると怒られちゃうの」 (おどけるような調子で ナレ 「ユーリィはあたりをきょろきょろと見回し、情報を持っていそうな耳聡い、それでいて綺麗な女の子を捜す。  辺りには祭りの準備のために人がたくさんいたので、そういう子を見つけるのにはそう時間も必要ではなかった」 (淡々とナレーションする感じで 少年 「なるほどなるほど。他にはどこが七つ星なんだ?」(ほうほうそれでそれで、といった感じ 美人 「どーいたしまして。うん、お茶も美味しかったし、これぐらいならお安いご用だったかな」(ラッキーみたいな感じで