キャピュレット(ロミオの家)とモンダタギュー(ジュリエットの家)の者たちが町で鉢合わせになり 小競り合いから大きな乱闘騒ぎにまで発展してしまう 乱闘騒ぎを収めるために現れるヴェローナの大公 「大公」 「ええい不埒な わが町の治安を乱し隣人の血で剣を汚す不逞の輩 どうやら聞こえぬようだ これ、人間か畜生かそなたたちは 恐ろしい怒りの火を鎮めるために自らの血管よりほとばしる真紅の泉をもってするのか 罰を恐れるならばその血まみれの手より凶器を捨てよ その上で我が宣告に耳を傾けよ キャピュレット、そしてモンタギュー そなたたちはたわいない言葉からはじまる騒ぎを三度も起こし我が町の平和を乱した そのためヴェローナの長老までも平和の内に利用していた杖を捨て そなたたちの長年の諍いに割って入るべく、平穏のうちに錆びていた矛を振るわなければいけなくなった 再び、同じような諍いを起こし我が町の平和を乱すことあれば 「騒擾の罪」により死刑を申しつけることになるぞ 今回はこのまま立ち去るがよい」 ここまでです